大きな前兆を見逃し数時間に亘って放置した結果死を招いた

 望まぬ、望まれぬ死
 しかしその大切な人は映画の様に生き返る事は二度とない

 責任感から来る過剰な労働時間、能力があるが故の怠慢

 笑顔を忘れ、語る事もなく只管売り上げにこだわり続けた結果

 最後には家族によって放置され自宅で息を引き取った貴方は最後に何を望み、別れを誰に告げたのだろう

決して贅沢とはいわない車がもう数ヶ月主人の帰りをまったままガレージの隅で動かないでいる

 一時人の出入りが多かった玄関もまたいつもの静けさを取り戻している

 季節が変わり、代わり映えしない風景も少しずつ変化し時の流れを刻む

 忘れ去られるのだろう、埋もれ行くのだろう
 貴方が歩み生きた人生は

 未だに信じられない、貴方がいなくなった事が
 受け入れられない、あまりにも無残な死に方が

 そんな事ですら貴方が生きてきた人生の一部
 こんな私より一足先に旅立った多くの人の中の一人

 いつになったら追いつけるのであろう そんな方々に
 いつまでこの世でもがけばいいのだろう

 恩を仇で返すほど簡単な事はない
 しかし恩を恩で返す事ほど難しい事は無い

 今は恥を忍んで生き恥を晒し、生き永らえる事がせめてもの恩返し

 神々が望むのなら又明日を迎えよう 生き恥を晒しながら…

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